【NO.36】
こんにちは!レオフランマ障害者支援チームです!
今回は、精神障害の中でもよく耳にする『うつ病』についてお話したいと思います。
最近では「うつ」という言葉が広く認知され、少しネガティブ傾向にあるときに、「うつ気味かも、、、」とか、周りの人から「そんな考え過ぎたらうつになるよ」などのように、日常的にも使う方も増えてきました。ですが、このうつというのは本当に誰にでもなりうる疾病の一つで、自分が気付かないうちに発症する方も多いです。
今回は、うつ病のメカニズムを紹介し、少しでも多くの方が自分自身しいては周りの方に目を向けて頂ければと思います。
◆うつ病が発症するメカニズム
【ただの落ち込み、それともうつ病】
うつ病は、脳の働きに何らかの問題が起きて発症すると考えられています。
単に気分が落ち込んだ状態なのか、それともうつ病であるのかは、具体的な数値などではっきりと示すことは難しいのですが、症状の程度や質、生活への支障の出方などで判断することができます。それに、うつ病は心の症状だけではなく、「食事がおいしくないし、つまらない。『食べなきゃ』と思うけれど進まない…」「いつもより早く目がさめるし、寝ようとしてもなかなか寝付けない…」といった体の症状があらわれることもあります。そのあらわれ方は、人によりさまざまです。
【発症のきっかけはさまざま】
その人自身の物事に対する考え方や生活環境、日常生活において発生したストレスなどが複雑にからみあって引き起こされると考えられています。遺伝との関連も研究されていますが、特定の遺伝子があれば必ず発症するというものでもありません。なかには、うれしい、明るい出来事がきっかけとなって、うつ病を発症することもあるのです。
【うつ病が発症する要因】
脳の中では、情報を伝達するためにさまざまな神経伝達物質が働いており、そのうちセロトニン、ノルアドレナリン、ドパミンは、モノアミンと総称されています。
一説に、うつ病は、このモノアミンが減ることで引き起こされるとされています。しかし、これだけでうつ病が発症するしくみをすべて説明できるわけではなく、ほかにもいくつかの説があります。
◆うつ病が発症するのはどんなとき
【ストレスが、うつ病発症のきっかけになることもあります】
うつ病の発症には、ストレスが大きく関係しているといわれています。「心が弱い人はストレスに弱いから、うつ病を発症するのではないか」と考える人がいるかもしれませんが、ストレスとはそもそも「心や体にかかる刺激や負荷」を指します。つまり、人によっては思いもよらない出来事がストレスになるのです。親しい人との死別や離婚、あるいは病気になるなどといった悲しい、つらい出来事がストレスとなるのは理解しやすいと思われます。しかし、それ以外にも昇進や結婚、こどもの独立など、どちらかというと明るい人生の転機でさえストレスとなることがあるのです。
【嬉しい、明るい出来事もストレスになりえます】
悲しい、苦しい出来事だけでなく、喜ばしいことが原因となってうつ病を発症するのはどうしてでしょうか?
環境の変化に対する受け止め方は、人によってさまざまです。喜ばしい出来事であっても、それが急激な変化となって自分の生活に影響を及ぼす場合、自分なりに考え、対処することが難しく、それが大きなストレスとなってうつ病発症の要因となることもあるのです。
いまの社会は経済やシステムの構造がめまぐるしく変化し、日常生活のさまざまなシーンにおいて急激な変化や進歩に対応しないといけません。そうした社会背景が、うつ病の患者を急増させているのかもしれません。
◆うつ病の症状と治療
うつ病の症状は個人差があり、発症の仕方も違いがありますが、大きくは『喜怒哀楽のコントロールができなくなる』とされています。
うつ病は脳の神経細胞との関係が強く、以前うつ病は『気の持ちよう』と言われていましたが、現代では医学も発達し神経細胞との関係性が立証されるようになりました。
そしてそこからうつ病の主な治療法としては、
①過剰なストレスや過労を防ぐ環境を整備する
②ものごとの捉え方や考え方を調整したりする
③抗うつ薬で、少なくなった神経伝達物質を増やしたり、神経伝達物質の送り手と、受け取り手を調整する
など、ストレス環境の見直しや考え方・捉え方の訓練、神経細胞へのアプローチとなっています。
◆まとめ
気軽にうつ病と発する方も多いですが、本当に誰にでも起こりうる精神疾病です。そして気づかない方も多いので、自分で気付いたときには、自分自身ではどうにもコントロールできない状態になっているケースもあります。
うつ病の正しい理解が広まり、うつ病になる前にケアできる方が増えることを願うのと、うつ病=精神障害 ということで懸念される方も多いと思いますが、環境の整備や、本人のトレーニングによって働く能力の高い方も多いので、障害者理解が広がればと願っています。
ぜひ障害者雇用をご検討の際はレオフランマまでご相談下さい!!
レオフランマ株式会社
障害者事業部
TEL:06-4392-7643
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