【NO.42】
こんにちは!レオフランマ障がい者支援チームです!
今回は、近年増加傾向にある「こども食堂」についてお伝えしたいと思います。
皆さんこども食堂はご存知でしょうか?
こども食堂とは、地域住民や自治体が主体となり、無料または低価格帯で子どもたちに食事を提供するコミュニティの場を指しています。
しかし、単に「子どもたちの食事提供の場」としてだけではなく、帰りが遅い会社員、家事をする時間のない家族などが集まって食事をとることも可能です。
このように、「人が多く集まる場所」ができたことで、地域住民のコミュニケーションの場としても機能しているのです。
◆こども食堂の歴史
こども食堂は、民間発の自主的、自発的な取り組みから始まりました。 現在は、2016年から2018年の2年間で約7倍に増えており、全国で2,286箇所のこども食堂があると推定されています。
さらに2019年6月に発表された最新のデータでは、こども食堂の数は3,700箇所に増えていることもわかり、わずか3年の間に急速に拡大しています。
(出典:NPO法人全国こども食堂支援センター・むすびえ)
そもそものこども食堂の始まりは、東京都大田区にある八百屋の店主が2012年にスタートしたのがきっかけです。
朝ごはんや晩ごはんを十分に食べることができない現状があることを知った店主が、自分の手でスタートさせたのです。
その活動を知った東京都豊島区の子ども支援をしていた団体のメンバーが活動に取り入れたことで、瞬く間に全国に活動の輪が広がっていきました。
◆こども食堂のメリット
こども食堂には、単に「食事を満足に食べられない子どもたちに食事を提供する」こと以外にも、多くのメリットが存在します。
☆手作りで温かい食事が格安で食べられる
一番のメリットは、手作りで暖かい食事が格安で食べられることです。 日本では驚くことに7人に1人の子どもが貧困状態にあるとされています。 そんな生活に厳しい中でも、手作りで温かい食事が食べられるのは成長期の子どもたちにとっては重要です。
近年は、栄養面においても地域の方が育てた野菜や寄付で頂いた食材を、栄養士が栄養を考えて献立を作る場所も増えています。
貧困に苦しんでいる子どもにとっては、メリットが大きい制度と言えます。 (出典:厚生労働省「平成28年 国民基礎調査/貧困率の状況」)
☆アットホームな雰囲気で誰かと食事ができる
貧困層に関わらず、近年は共働きの家庭が一般的になってきました。 そのため、学校から帰ってきた子どもたちがご飯を食べる時には、冷蔵庫に入っているご飯を温めて子どもだけで食べるという光景は珍しくはありません。
こども食堂は、温かい食事を提供するだけでなく、地域住民の目が届く所で安全にご飯を食べることができます。
また、たくさんの人々が集まる場所であることから、アットホームな雰囲気で食事をとることで、その時間を楽しみながら過ごすことが可能です。
子どもが突然倒れた時、子どもが病気になった時などに両親が共に働いていると早急な対応ができません。
そのような意味でも、誰かの目が届く場所で食事を取れる環境は、両親にとって安心感を得られます。
☆子ども同士、親同士のコミュニケーションが取れる
両親が共働きの家庭であると、親同士のコミュニケーションも疎遠になる傾向があります。
こども食堂は、子どもたちがクラスや学年を超えたコミュニケーションを楽しむことができたり、子育ての相談をすることができる親同士のコミュニティも生まれます。
こども食堂で生まれたコミュニケーションから、「少しの時間だけ子どもを見ていて欲しい」などのお願いなどができるネットワークもできるかもしれません。
子どもだけでなく子どもを育てる親たちにとっても、食事をしながらコミュニケーションを取れる場所としても定着しています。
◆まとめ
私はこの「こども食堂」がもっと広がることにより、貧困のこども達を救えると共に、障がい者への理解も深まると感じています。
障がい児の段階でこのコミュニティに参加し、地域の方との交流はもちろん、その子が地域の目に触れることによって守ってあげようというような動きに変わると感じるからです。
言わば、地域で子育てするということに繋がるのではないかと思います。
障がい者が生活していく中で、こういった社会参加や、地域交流、そして何か会った時のSOSを発信できる環境づくりが大切だと感じています。
こういった取り組みが全国に広がることを願っています!!
引用写真:こども食堂
レオフランマ株式会社
障害者事業部
TEL:06-4392-7643
https://www.leoflamma.com/
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